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越後上布帯 誂えゆかた

今回は、越後上布帯 誂えゆかたについて、少しご案内させていただきます。

 


●越後上布八寸帯
新潟県の小千谷市を中心に生産されている麻織物。
重要無形文化財に指定され2009年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されています。
縦・緯糸とも青苧の手績みでいざり機で織ったものです。

 

 


●有松絞り
愛知県有松で生産される絞り染めです。
江戸時代初めに誕生し、東海道を旅する人のお土産となりました。1つ1つ手でくくり、手染めをしたものです。
巾出しをして反物の巾に伸ばしてから縫い上げます。

 

 


●注染
豆知識に詳しい説明があります。

 



 

豆知識「注染」

 


 

ゆかたの生地を染めるために「注染」という方法を用います。

伝統的な染めの技術のひとつで「手ぬぐい」や「ゆかた」に使用されます。
明治時代に確立されたものです。

 

工程は、

 

まず、型紙を彫ります。その型紙を木枠にはめます。
白い布の端に型紙を置き、型紙の上からフノリで作った海藻糊を塗ります。

 

型紙の大きさに重なるよう折りたたんでいき、その度に同じように糊を塗ります。
その時に柄がずれないようにすることが重要です。

この糊を塗ったところは染料が染みなくなります。

 

これが「型置き」で次に「染め」です。

 

糊づけをした布の染める色の箇所ごとに糊を絞って土手を作ります

その中へジョーロのようなもので染料を注ぎながら職人さんはペダルを踏みます。
すると機械で下から吸引され、重ねた布に一気に染料を通すことができ、裏表のない染めができます。

 

染められた生地は専用の洗い場で糊が落とされます。

これを干して乾燥させ、ローラーにかけることで折り目のない布になります。

こうして作られたゆかた生地は染ムラやにじみ、型継ぎなどの跡ができますが、

これは機械でプリントしたものにはない本物の「味」です。

 

そんな素敵なゆかたをあなたの寸法でお誂えする。

自分へのごほうびとして、ぜひいかがでしょう。

 

初めての方も大丈夫、幅広い年代の方に対応します。トータルコーディネートもお任せください!
ぜひ、一度ご相談、ご来店くださいね。お待ちしております☆
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大正11年創業。立川で3代続く着物の老舗「ほっとすぺーす中屋」

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